水瀬つかささんも書かれてましたがNHKのアーカイブスは面白いですよね。何十年も前に放送されて反響の大きかった番組の一部を当時の状況を振り返りながら再放送するんですね。といってもわたしもたまにしか見てませんが。

少し前にその番組で『未来少年コナン』が取り上げられたんです。放送された当時はわたしは高校1年生(多分)。NHK初めての連続アニメということもあって放送前からもかなり話題になってた記憶があります。

で、アーカイブスで放送されるということで、吉本ばななさんが番組宛に手紙(ラブレター)を書かれたのです。もちろん番組内で紹介されたのですが、その手紙には吉本さんがどんなに『未来少年コナン』が好きだったかということが延々書き綴られてたのです。

記憶がだいぶあやふやですが、こんな感じだったような・・・
大事な事はみんなコナンから教わった。人生に迷った時、悲しい時、辛い時わたしはいつもこのビデオを見ていた。こんな時コナンだったら、ラナだったらどうするだろうかと思いながら。この物語の中には人として大事なことが何であるかということがすべて詰まっている。放送された当時も夢中で見ていたし、放送が終わってからもビデオを買ってよく見ていた。そして結婚してからでも二人で見ることもある。わたしにとってそれくらい好きで大事な物語だ。というようなことが素敵な文章で延々と書かれてた記憶があります。((注:脚色いっぱい。思い違いもあるかもです。)

とにかくこんないい加減な記憶で紹介するのが申し訳ないのですがあえて書いちゃいました。というのはわたしもそれくらい好きなんですよ、コナン(A^^;)

ということで、吉本ばななデビュー作『キッチン』を今更に手に取ったのかなぁと思ったり。

で、これがなかなかよかったんです。後書きで著者は『私は昔からたったひとつのことを言いたくて小説を書き・・・』とおっしゃってます。わたしも本読む時はそういう気持ちを受け取りたくて読むところあるんです。だから吉本作品はツボかもなんて思ってます。といってもまだ1冊しか読んでないから著者のいうひとつのこととわたしが思ってるひとつのことがおんなじだという確証は何もないのですが。

遅ればせながら吉本ばななも読みます!

ついでに西澤保彦『聯愁殺』も読了。作家さんの頭の中ってどうなってるんだ?って感じ。お見事!

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