結構話題になった(大賞賞金1200万だよ。今回は2作選ばれそれぞれ金賞、銀賞に。これは金賞受賞作)『このミステリーがすごい!』大賞の第1回大賞受賞作ということで前からすごく興味あった本です。もう期待いっぱいで読み始めました。

今回全く内容知らずに読んだのですが、こんな物語だったんですね。確かに、全然ミステリじゃありませんね(笑)すごく静かで崇高な物語に思えました。盛り上げようとすればもっと盛り上げられるのをあえて抑えてる、でもそれがまたジワ〜ッと心に染み込んでくるような物語でした。

ちょうど世界陸上でハンマー投げを放送してたので、室伏選手が投げるところだけ見ようとテレビをつけて読んでたのですが、いったいいつ投げたのか?結果はどうなったのかもわかりません。唯一テレビに気がいったのは三井住友銀行CMでみゆきさんの『時代』が流れたときだけだったし。もう遅いからここまでにしようと思ってたのに途中でやめられない、読み終わって時計をみたら午前3時。ありゃ、明日大丈夫なのか?(A^^;、とそこまで読ませられました。巧い!

選評でもさんざん触れられてましたが確かに、もしあの作品を読んでなければもっとインパクトが強くもっと新鮮に感じた事と思います(選考でそれでもこの作品を選ぶかどうかかなり議論されたそうです)。わたしもその場面読んだ時「おい!」と突っ込んでしまいましたもの。でももちろん全く内容は違うし最後にこうくるか!とまで思わせてくれましたから、こんな作品を読ませてもらってよかった、敢えて選んでくれてよかったと思えました。次回作も読んでみたいと思える作家さんです。

同時受賞した『タード・オン・ザ・ラン』もおもしろそうです。脱獄小説のようです、ってこれもミステリじゃないのか???(笑)なんか後半部書き直しOKが出れば後日出版予定だとか。こちらも楽しみに待ちたいと思います。

・・・と思ってたら、『逃亡作法』とタイトル変えてすでに出版されてました!(A^^;(__;
そういえば、もう第2回が募集終わって選考に入りつつって時期ですものね。あぁ、時の流れ早すぎ。

でもって、この賞には読者投票もあるみたいです。興味ある方は→http://www.konomys.jp/

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