「誘惑」2003年10月に読んだ本
2003年10月31日 読書今日はとってもいい天気。空見てるだけで幸せになれます。秋晴れ、万歳!
あっという間に月末31日。2003年もあと2ヶ月だなんて信じられない。そういえば最近子供たちは、今年はサンタさんに何を頼もうかともうあれこれ言いはじめてるし(早っ)。それにしてもいったいいつまで信じてるんだろ?の長女12歳。本当に今年もまだ信じてるんだろうか?といって面と向かって事実を確認するわけにもいかないし。もちろん次女はまだ思いっきり信じております。どうも二人ともサンタさんは親と違って多少の無理が利くと思ってるところがあるのが困ったところ。とにかく今年もどうかお手柔らかにと祈るばかりです(^^;
ということで、勝手に月末恒例今月読んだ本、10月分いきま〜す。
★『半落ち』横山秀夫 講談社
10月9日の日記にも書いたのでだぶりますが、ちょっと前直木賞選考にあたって、すったもんだの大問題で有名になったあの『半落ち』です。で、そのあおりでネタバレしてたんですが、それでも読んで大感動!これはいいです。
とはいえ最初のうちは、みんな警察官やら検事やらでいったい誰が誰か登場人物が頭の中でこんがらがって(その上、ネタバレで知ってるし)なかなか進みませんでしたが、中盤をすぎるあたりからどんどん引き込まれ、最後はもう・・・。目次を見るとわかるようにそれぞれの登場人物が中心でその章の話がすすんでいくんですが、この話の持っていき方がすごくいいです。見事にまとまってほんとに巧いったらありゃしない。最後二人の章の何気ない(ってことはないか)会話のひとつひとつ辿るだけで胸に来るものがあるし。もう、いいもの読ませてもらいました!と大絶賛。で、これ映画化決定だそうです。いい作品になる事を期待したいと思います。
★『まひるの月を追いかけて』恩田陸 文芸春秋
同じく24日の日記とダブります(手抜き(A^^;)
物語の舞台は奈良。だいぶ前に「シルクロード博」っていうのがあって、このとき主人と二人一泊二日でこのあたり行ったんですよね。読みながらなんか懐かしくなって。ほんといいところだったよなぁとしみじみ。読みながらどんなに行きたくなったことか。
というように、わたしも主人公たちと一緒に古都奈良を歩いてる気分で読んでました。これも恩田さんらしい作品だなぁと。それにしても『まひるの月を追いかけて』っていったいなんのこっちゃ?って思ってたけど、読みながらまさにその通りだなぁ、巧い題名だよなぁと感心しちゃいました。ほんとにそんな物語なんです、ってなんのこっちゃだと思いますが(^^;。またまた恩田作品の味わいを堪能させていただきました。それにしても・・・。罪な人だわ、恩田さん(^^;
★『死にぞこないの青』乙一 幻冬舎文庫
手軽に読める中篇小説なんですが、読み始めて最初のうちはどんどんいやな気分になって、もう何度やめようと思ったか(^^;。もうこれ以上読みたくないって思うくらいいやな展開で進むのです。これでもか!って感じではっきりいって読むのがつらいです(A^^; タイトルもいったい何やねん?って思う不気味さだしね。でもここで放り投げてはいけません。それからの展開がすごいんです。もうそのわけわからない『青』が登場してからは、一時も目が話せず一気読みさせられます。なんという物語を書くんだ、乙一さん。って思いましたよ。すごい才能だよなぁ。これからも乙作品は追いかけます。
★『かっぽん屋』重松清 角川文庫
27日の日記でも書いたように、なんとなく勝手に、印刷屋さんの話かな?ぐらいで読み始めたので(だからそれは「活版」(かっぱん))、最初から、なんだこの出だしは?とおおいに不安にかられながらのスタートでしたが読み始めたらやっぱり重松作品、とってもおもしろかったです。8編からなる短編集なんですが、いろんな雰囲気の重松作品が堪能できるうえ、巻末には著者ロングインタビューまで掲載されてすごくお買い得感ある一冊だったのです。
そのインタビューの中で重松さんが「『ナイフ』収録の「エビスくん」を書いてる時に初めて登場人物が勝手に動いていく瞬間を体験しました」とあって、そのとき「あ、もうこれでだいじょうぶ、(小説家として)いけると思いました」とあったんですね。「エビスくん」といえば、わたしはそれを読んだからこそ重松さんが大好きになった作品でもあるのです。だからすごく嬉しかった。あの作品はほんとうにいい作品でした。あの読後感は今まで読んだ本のベスト3にしたいくらいよかったものなぁ・・・って書いてたら再読したくなりました。「エビスくん」最高ですよ(^^)v
★『黒猫の三角』森博嗣 講談社ノベルス
「すべてがFになる」ではじめて森作品を知り一気に嵌ったシリーズなので、とにかく最近出版された「四季 春」が読みたくてしょうがないわたし。しかし、ネットのあちこちで「四季 春」には、犀川&萌絵シリーズと紅子さんシリーズのネタバレが含まれてるから先にそっちを読んでおいた方が吉と書かれてるではありませんか。実はわたし、Vシリーズ未読なんですよ(^^; ということで「四季 春」を読みたいが為に紅子シリーズ読み始めました。このシリーズ何冊あるんだろ?それにしてもわたしが『四季 春』を読めるのはいつになるんでしょう?もしかして「春夏秋冬」すべて揃ってからになるのでしょうか?とちょっと不安、って前置きだけで感想書く時間がまったくなくなってしまいました。とにかく、このシリーズもおもしろそうってことで(笑)
なんかバタバタいろいろ慌しくてあまり読めなかった10月。来月はもっと読むぞ〜(希望的観測)
あっという間に月末31日。2003年もあと2ヶ月だなんて信じられない。そういえば最近子供たちは、今年はサンタさんに何を頼もうかともうあれこれ言いはじめてるし(早っ)。それにしてもいったいいつまで信じてるんだろ?の長女12歳。本当に今年もまだ信じてるんだろうか?といって面と向かって事実を確認するわけにもいかないし。もちろん次女はまだ思いっきり信じております。どうも二人ともサンタさんは親と違って多少の無理が利くと思ってるところがあるのが困ったところ。とにかく今年もどうかお手柔らかにと祈るばかりです(^^;
ということで、勝手に月末恒例今月読んだ本、10月分いきま〜す。
★『半落ち』横山秀夫 講談社
10月9日の日記にも書いたのでだぶりますが、ちょっと前直木賞選考にあたって、すったもんだの大問題で有名になったあの『半落ち』です。で、そのあおりでネタバレしてたんですが、それでも読んで大感動!これはいいです。
とはいえ最初のうちは、みんな警察官やら検事やらでいったい誰が誰か登場人物が頭の中でこんがらがって(その上、ネタバレで知ってるし)なかなか進みませんでしたが、中盤をすぎるあたりからどんどん引き込まれ、最後はもう・・・。目次を見るとわかるようにそれぞれの登場人物が中心でその章の話がすすんでいくんですが、この話の持っていき方がすごくいいです。見事にまとまってほんとに巧いったらありゃしない。最後二人の章の何気ない(ってことはないか)会話のひとつひとつ辿るだけで胸に来るものがあるし。もう、いいもの読ませてもらいました!と大絶賛。で、これ映画化決定だそうです。いい作品になる事を期待したいと思います。
★『まひるの月を追いかけて』恩田陸 文芸春秋
同じく24日の日記とダブります(手抜き(A^^;)
物語の舞台は奈良。だいぶ前に「シルクロード博」っていうのがあって、このとき主人と二人一泊二日でこのあたり行ったんですよね。読みながらなんか懐かしくなって。ほんといいところだったよなぁとしみじみ。読みながらどんなに行きたくなったことか。
というように、わたしも主人公たちと一緒に古都奈良を歩いてる気分で読んでました。これも恩田さんらしい作品だなぁと。それにしても『まひるの月を追いかけて』っていったいなんのこっちゃ?って思ってたけど、読みながらまさにその通りだなぁ、巧い題名だよなぁと感心しちゃいました。ほんとにそんな物語なんです、ってなんのこっちゃだと思いますが(^^;。またまた恩田作品の味わいを堪能させていただきました。それにしても・・・。罪な人だわ、恩田さん(^^;
★『死にぞこないの青』乙一 幻冬舎文庫
手軽に読める中篇小説なんですが、読み始めて最初のうちはどんどんいやな気分になって、もう何度やめようと思ったか(^^;。もうこれ以上読みたくないって思うくらいいやな展開で進むのです。これでもか!って感じではっきりいって読むのがつらいです(A^^; タイトルもいったい何やねん?って思う不気味さだしね。でもここで放り投げてはいけません。それからの展開がすごいんです。もうそのわけわからない『青』が登場してからは、一時も目が話せず一気読みさせられます。なんという物語を書くんだ、乙一さん。って思いましたよ。すごい才能だよなぁ。これからも乙作品は追いかけます。
★『かっぽん屋』重松清 角川文庫
27日の日記でも書いたように、なんとなく勝手に、印刷屋さんの話かな?ぐらいで読み始めたので(だからそれは「活版」(かっぱん))、最初から、なんだこの出だしは?とおおいに不安にかられながらのスタートでしたが読み始めたらやっぱり重松作品、とってもおもしろかったです。8編からなる短編集なんですが、いろんな雰囲気の重松作品が堪能できるうえ、巻末には著者ロングインタビューまで掲載されてすごくお買い得感ある一冊だったのです。
そのインタビューの中で重松さんが「『ナイフ』収録の「エビスくん」を書いてる時に初めて登場人物が勝手に動いていく瞬間を体験しました」とあって、そのとき「あ、もうこれでだいじょうぶ、(小説家として)いけると思いました」とあったんですね。「エビスくん」といえば、わたしはそれを読んだからこそ重松さんが大好きになった作品でもあるのです。だからすごく嬉しかった。あの作品はほんとうにいい作品でした。あの読後感は今まで読んだ本のベスト3にしたいくらいよかったものなぁ・・・って書いてたら再読したくなりました。「エビスくん」最高ですよ(^^)v
★『黒猫の三角』森博嗣 講談社ノベルス
「すべてがFになる」ではじめて森作品を知り一気に嵌ったシリーズなので、とにかく最近出版された「四季 春」が読みたくてしょうがないわたし。しかし、ネットのあちこちで「四季 春」には、犀川&萌絵シリーズと紅子さんシリーズのネタバレが含まれてるから先にそっちを読んでおいた方が吉と書かれてるではありませんか。実はわたし、Vシリーズ未読なんですよ(^^; ということで「四季 春」を読みたいが為に紅子シリーズ読み始めました。このシリーズ何冊あるんだろ?それにしてもわたしが『四季 春』を読めるのはいつになるんでしょう?もしかして「春夏秋冬」すべて揃ってからになるのでしょうか?とちょっと不安、って前置きだけで感想書く時間がまったくなくなってしまいました。とにかく、このシリーズもおもしろそうってことで(笑)
なんかバタバタいろいろ慌しくてあまり読めなかった10月。来月はもっと読むぞ〜(希望的観測)
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