第17回小説すばる新人賞受賞作です。あちこちで評判よかったし小説すばる新人賞受賞作、これは間違いないなと読んでみると…

あー、なんか違う。いやそうなんだけど(なにがだよ)、わたしの中にある気持ちの何かが邪魔をする。読んでて最初から最後まで「このままでいいのか?」と主人公に突っ込み続けたもんなぁ。もちろん作者はそんな戦争物語を書いたのではないのはわかってるんだけど。でも納得できないというか、もうこれは好みの問題でしかないんだけど。だからこの小説のすごさをちゃんと読み取れないわたしがいて。いや、これは読み取れないんじゃなくて認めたくない、受け入れたくないと思う気持ちが先に立ってまったのかなと。それにしても怖すぎる。少し状況変えれば、戦争絶対反対!と思ってるわたしでもこの主人公と同じような立場でいるのかもと思い知らされもしたり。見えないものは知らない、知らないものは感じもしない、いや知ってても結局何もできない。主人公と同じやん、それどころかわたしなら協力さえしない、わかった途端即引っ越すとまで思ったし(なんてやつだ)。と、こんなに後を引くんだからやっぱりすごい作品なんだろうな。どっちなんだよ!と思った方は是非手にとって読んでみて下さい。読んで損なし!これは素直にそう思います。

そして、もう一冊。だってほんとは今日わたしは、久々に会えた仲間たちと昨日の余韻に浸りまくりながらホテルでモーニングを食べ、大塚美術館で芸術に浸り、鳴門の渦潮観て自然のすごさに感動してるはずだったのになんでこんな天気のいい日にこんなところで篭らなくてはならないの?そうです、お仕事抜けられなかったんです(号泣) コンサート終了後、ウーロン茶で我慢して深夜12時前高速道路走って帰宅せざるえなかったんです。この気持ちわかります?ったくやってられないぞ!ってことで、今日は最低限のことだけして後は休憩休憩/☆(/--)/パコン。選んだのはこれ。

白岩玄『野ブタ。をプロデュース』。先日男性最年少芥川賞候補として何かと話題になってた作品です。確かに好青年って感じなので、頭の中で修二の顔=作者著者近影で進行。もう作者の印象悪い悪い(笑)ハンサムもいいことばかりじゃない典型例です(違)で、本文なんですが、予想してたのとこれまた大違いで、こっちも読んで気分悪い悪い。そんなにひねくれてどうするんだ?もっと素直に生きたら?とあきれながら読んでました。そんなに優秀で見てくれもいいんだからいくらでも楽しく過ごせるのに損なやつですね。と、これも作者はそんなことを書いてるんじゃないと思うけど、『となり町戦争』同様どうしても感情が先にたって、読んでて楽しくない。わたしの読みたいのはこういうのじゃない、やっぱり芥川賞がらみは合わないのかも。文学わかってません、ごめんなさい(A^^;

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