きょうもわたしはお仕事(--;
やってられっか、ってことで取り出した本がずっと読みたかった光原百合『十八の夏』。4編からなる短篇集でもうみんないいっ!でもってこの今の季節に読むとよけいしっくりきてとにかくいい感じ。積読になってるみなさん、是非今すぐ読みましょう!

夜、またまたケーキいっぱい買って主人帰宅(ワンパターン)
あ〜、やっぱり買ってきたの…と今日はいつもより帰りが早く子供達も起きてるのにもかかわらず、まったく歓迎されず。

実は今日はミスドのポイントカード引き換え最終日。昨日までで8点溜まってたから帰りにわたし達はドーナツを買ってきてたのです。300円分買えばいいと思ってたのに(しかも半額券使用)1点だったので、また買い足したのです。で、食べた後に主人帰宅。ドーナツもいっぱい残ってるのに、どーすんのよ、それ(A--;
あぁ、やっぱり『アルジャーノンに花束を』今月中に読めなかった。あと半分くらい…って全然進んでない。放送日まで読めるのか?いつだ?その前にわたしその番組見ることができるのか?

9月半ばまではいいペースで読めてたのに、後半は全然読めませんでした。でも読んだのは結構おもしろい本ばかり。
ではでは月末恒例、今月に読んだ本いきます〜。

★『GOTH』 乙一 角川書店 
初めて読んだ乙一作品です。あちこちで評判よかったので手に取りました。なんか「うわぁ〜〜、どうしましょう(^^;;;」っていう場面から始まったので、このまま読みつづけられるだろうかって心配しましたが、それ以上に展開が気になってどんどん読み進ずにいられず一気読み。なるほど、評判通り巧い。この読後感はなんだろう。不思議な感じです。後引きます。これは他の作品も気になってしまいます。とはいうものの、読みながらず〜っと「早く通報しなさいっ!」って思ってたわたしでした(笑)

★『誘拐ラプソディー』 萩原浩 双葉社 
38才の男性が主人公なのですが、もうどうしようなく切羽詰ってるんです。で、成り行きとはいえよりによって誘拐を計画してしまったからさあ大変。でまたよりによってその相手がなんと!もう大変なんてモノじゃないです。彼の運命はいかに?!
とにかくおもしろすぎ!(いや、笑ってる場合じゃないんだけどね(笑))

★『セント・メリーのリボン』 稲見一良 新潮文庫
この方の小説はとにかくカッコイイ。ハンフリーボガードなのです(書いてても意味不明)。今回もジ〜ンと沁みてくる短篇集。いいです。
稲見作品は全部で8冊あるみたいだから、これで4冊、半分読みました。残りの作品も大事に読もうと思います。

★『都立水商』 室積光 小学館
都立水商は歌舞伎町に設立された水商売専門教育高校。作者が知人と酒の席で冗談で話してた話を題材に、喫茶店であっという間に書きあげた…というようなことを読んだことがあって、おもしろいけどちょっと安易だよなぁ、最初のうちはこの展開は鈍いわたしでも先が読めるし…なんて思ってたら大間違い!途中からグッとよくなってきてもう水商売がどうのこうのなんて関係ない。青春小説そのもの。そして読み終わったあとのこの爽やかな読後感はナンなんだって感じ(笑)やっぱ、評判通りでした。

★『樒/榁』(しきみ/むろ) 殊能将之 講談社ノベルス
あちこちでこれを読む前に必ず『鏡の中は日曜日』を読むようにとあったのですが、なんでだろ?ってしばらく考えたわたしは相当鈍いなぁと(A^^; あ!確かにそうだわって、その意味がわかった時の方が嬉しかったかも(おい!)

と、今月は5冊。
とにかくこの『アルジャーノンに花束を』を早く読み終わらなきゃ(A^^;
もう、最高におもしろいっ!
誘拐モノって結構好きなんです。超お気に入り誘拐小説、天藤真『大誘拐』、岡嶋二人『99%の誘拐』とあわせてお気に入りベスト3にしたいくらいおもしろかったです。電車の中で読めませんよ、これ。わかっててもゲラゲラ笑ってしまう。もう続きが読みたくて読みたくて400P一気読み。大満足〜(^^)

38才の男性が主人公。もうどうしようなく切羽詰ってます。で、成り行きとはいえよりによって誘拐を計画してしまったからさあ大変。でまたよりによってその相手があらあら(A^^;;;
もう大変なんてモノじゃないです。彼の運命はいかに?!

続いて、稲見一良『セント・メリーのリボン』読了。この方の小説はとにかくカッコイイ。ハンフリーボガードなのです(書いてても意味不明)。今回もジ〜ンと沁みてくる短篇集でした。出された8作品のうちこれで半分読みました。残りの作品も大事に読もうと思います。

***
実家は山々に囲まれたのどかな場所。朝起きて外へ出るとほんとうに気持ちがいい。昨日最後十分くらい見た『北の国から』の田中さんの台詞を思い出しながら自然っていいなぁ、ってしみじみ。こどもたちはお昼みんなでバーベキューをして楽しんだみたい。で、夜はまたまたスーパー銭湯経由で我が家へ帰宅。丁度駐車場で出張帰りの主人とバッタリ。手にはまたまたケーキいっぱい。あぁ、昨日からダイエットちょっとしてたのに水の泡かも…(A^^;;;
はじめて読む乙作品です。あちこちで評判よかったので手に取りました。
なんか「うわぁ〜〜、どうしましょう(^^;;;」っていう場面から始まったので、このまま読みつづけられるだろうかって心配しましたが、それ以上に展開が気になってどんどん読み進ずにいられず一気読み。なるほど、評判通り巧い。この読後感はなんだろう。不思議な感じです。後引きます。これは他の作品も気になってしまいます。

とはいうものの、読みながらず〜っと「早く通報しなさいっ!」って思ってたわたしでした(笑)

***
だれもが名前だけは聞いたことあるのでは?もちろん読んだ方も多いでしょうが、ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』がユースケ・サンタマリア、菅野美穂主演で10月からドラマ化されるそうです。これはドラマ化の前に読まなきゃいけない(なんで?)、って久々に洋書手に取りました。洋書苦手なわたし、無事読み終える事できるでしょうか…?
ぎゃぁ〜、クーラー故障しちゃったよ〜(>
毎日、暑すぎっ!
夕立さえありゃしない。(洗濯物は助かるけど)

このあたりは毎年水不足が深刻なのです。今年は大丈夫かな…とちょっと心配。あれっ?水道料金値上げされてる〜!いつの間に?!

で、あっという間に7月も終わり。今日でラジオ体操前半終了です。ほっ。
夏休み中あったら、倒れてます、わたし(笑)。只でさえ最近読み出したら途中でやめられずついつい夜更かしすること多いというのに、ほんと、早起きって大変だわ(^^;

ではでは、7月に読んだ本いきま〜す。今月は結構読めたな。

★『ナイト・フォーク』新井素子 集英社文庫
副題に「ブラック・キャットII」とあるように怪盗団「ブラックキャットシリーズ」の2作目らしい。この怪盗団が超個性的で文章も新井さんらしい超個性的な文体で書かれてます。著者14冊目の本で、24才冬に書いたものだそうで、もう17年も前なのに全然そんな感じないです。新井作品は読みやすくて楽しいです。

★『マレー鉄道の謎』有栖川有栖 講談社ノベルス
待望の火村&有栖シリーズ新刊。わたしも楽しみにしてました。
わたしはどっちかというと学生アリスシリーズの方が好みで、中でも一番好きなのは「孤島パズル」。あの雰囲気大好き。避暑に出かけたいぞ(笑)

★『世界の終わり、あるいは始まり』歌野晶午 角川書店 
「誘拐されたのはうちの子ではなくてよかった、とホッと胸をなでおろしたのはわたしだけではあるまい」というドキッとするような文をいきなり叩きつけられて始るストーリー。もう途中でやめられなくて一気読み。500Pでも集中すれば半日で読めるのね、なんて思っちゃいました(笑)すごく重いお話ですが見かけたら手にとってもいいかも。読み応えあります。

★『劫尽童女』(こうじんどうじょ)恩田陸 光文社
大好きな恩田陸さん。この人のつくるお話はいつもすごく魅力的で毎回いろんな世界を楽しませてくれます。今回も読んでてわくわくドキドキ。なんかどんどんすごい展開になっていくんだけど恩田作品ならなんでも受け入れられますから、わたし(笑)

★『13階段』高野和明 講談社 
第47回江戸川乱歩賞受賞作です。なんと今回映画化決定だとか。すごいですね〜。とにかくこれは一押しです。昨年発売だけど今のところ今年読んだ作品ではベスト1かも。(注:「トキオ」はまだ読んでない(笑))

★『図書室の海』恩田陸 新潮社 
恩田さんの短編集。とっても綺麗な恩田ファンにはとっても嬉しい本です。恩田ワールドは本当にいいですよ〜。でもはじめて恩田作品読む方はこれは???かもですので、別の作品から是非どうぞ(笑)

★『ペルシャ猫の謎』有栖川有栖 講談社ノベルス 
これも短編集。読んでる途中前に読んだ事に気がついた(爆)やっぱり有栖川作品は長編が好きだなぁ。もちろんこれもおもしろいけど。

★『GO』金城一紀 講談社 
第123回直木賞受賞作品。在日韓国人の主人公の日常の様子が書かれてる青春小説なんだけど、「難しい言葉を使わずに朝鮮問題が書かれてる本」と言う感じで読みました。内容全然違うけど黒川博行「国境」とあわせて読むのもいいかも、なんて思ってしまいました。「国境」もすごくおもしろいよん!(なんでこっちにも直木賞あげないんだよっ(>
今日は主人の誕生日。ついでに子供達の誕生日の我が家でのお祝いも延々になってたので全部まとめて簡単なお祝いモードで夕食準備。バタバタ。なのに夕方「遅くなるから」って電話。どういうこと?

ったく、いいかげんにしろ!もう絶対仏心なんて出してやんない。好きなだけ勝手に働いてろ!、あ、あなたはもうそうされてましたね。何を今更確認してるんでしょう、わたし。もう何回騙されたか、なにが「トワイライトエクスプレス」だ(意味不明ですいません)。もうわたし絶対信じませんから。
誕生ケーキ、アイスケーキにしといたのがせめてもの学習効果か(爆)

ということで、こんなヤツとっととほっといて、内緒で読んでるわたしの今月の成果いきま〜す(こらこら)

★『殺人症候群』 貫井徳郎 双葉社
もう、無我夢中で読まされました。法律に守られる加害者たち。被害者たちはただ我慢するしかないのか?そんな理不尽なことがあるのか?あんまりじゃないか!じゃ、どうする?もし被害者たちが私的制裁の道を選んだら…。
わたしこういうテーマははまるんです。そういえばこんなお話結構最近多いですよね。そんな中でもピカイチよくできてます。ミステリとしても上手いっ!驚きましたよ。超お薦め。ちなみにわたしの上半期ベスト1です。機会があれば是非っ!

★『もっぷでやんす』中島みゆき(文・絵) 小学館
中島みゆきさん、はじめての絵本です。どこかで見ていてくれている、わかってる人がいてくれる、とちょっと思うだけでも元気でたり、がんばれるものですよね。やっぱりみゆきさんの視点はやさしいです。絵もかわいくて味があるし。やっぱ、みゆきさんはいいのです。

★『クリスマスの4人』 井上夢人 光文社 
読んでいくうちにどんどん謎が謎を呼び、もうすっごい謎だらけ。いったいどうするんだろう?って思ってたらこうきましたか。わたしの頭の中で某テーマソング流れました(ネタバレかもしれないので自粛)
時代の最先端をいっている井上作品だからなぁ、とそんなところに感心するわたし。

★『流星ワゴン』 重松清 講談社 
今まで読んだ重松作品は、もしかしたらノンフィクション?って思えるものばかり。どこにでもいそうな人、ありそうな事だなと思えるものばかり。だからよけい共感いっぱいで読んできたように思ってました。が、今回は絶対ありえない非現実な設定になってるんです。だって死者が運転するワゴン車にのって、時空をかけめぐるんですもの(あ、恐くはないから大丈夫よ)。もう今までわたしが読んだ重松作品と全然設定が違います。ぜったいこんなことない!わたしは信じないぞ〜、って人なんですが、読み終わってこういう事もあるかもしれない(いや、絶対ないけど)…と思わせてしまう、やっぱり重松作品なのです。いいです。某自動車会社協賛で映像化してくれればいいのにって思いました(笑)

★『ルール』 古処誠二 集英社 
待望の古処誠二さんハードカバーだ!って思ったらその内容は「ハッピエンド愛好家」のわたしにとって一番苦手な戦争小説、うわっ(A^^;;
でも途中で投げ出さなくてよかった。戦争小説といっても派手な戦闘機の闘いがあるわけでもなく、恋愛絡んだラブロマンスでもありません。名もない主人公たちの悲劇の「プロジェ…は、やっぱり違うな(^^; とにかく戦争の惨さと、その時代、そこにいざるえなかった人たちの様子が書かれてます。あの頃の日本人はそこまでして守ったんですよね。もっと注目されて一人でも多くの人に読んでもらいたい本です。わたし古処さんの本読んでて、そこから感じる正義感というか、著者の訴えてくるもの(と自分が勝手に思ってるのかもですが)にすごく共感できるんです。これもまさしくそうです。ますますがんばって欲しいです。

★『あなたが欲しい』 唯川恵 新潮文庫 
これも普段はめったに読まない分野です。たまたま病院患者図書館にあったので、なにげなく手に取ったんです。確か直木賞授賞された方だなと。トレンディドラマ脚本みたいでした。やっぱりわたしはこんなのは向いてないのか、勝手にやってくれなんて思うわたしはやっぱりもう若くはないのでしょうか?(笑)
でも直木賞受賞作「肩越しの恋人」はなんとなく興味あるのよね〜

★『嘘つきパズル』 黒田研二 白泉社My文庫
今までのシリアス路線4作とはガラッと作風変わったけどいいんだろうか、と思いながらも、おもしろいっ!と大笑いしながら読んでたら、もうほんとうに純粋本格!でびっくり。「バカミスにして純粋本格」の帯文句通りでした。シリーズ化するかな?して欲しいなぁ。

★『センセイの鞄』 川上弘美 平凡社 
いや〜、いいわ!評判になるのわかる。川上作品ではじめていいと思ったぞ(笑)(って言うほど読んでないが(A^^;)

最初は、淡々とした文章が綴られてるだけのように感じてて、文章はすごく上手いんだけどいまいちのめり込めるってものじゃないかも…なんて思いながら読んでたんです。すごく読みやすいです。そしたら知らない間にすっかりその中に入ってたんですね。もう、読み終わったあとのこの余韻。お薦めです。

と、今月は8冊。「殺人症候群」は超おすすめです。
またまた通信障害発生。今回はなかなか復旧せずてこずりましたが、なんとか自力復旧。いったいどうなってるんだ?ビクビク。
貫井徳郎『殺人症候群』読了。
凄い!今のところわたしの今年のベスト1かも…です。

462ページ、上下段一気読み。読み出したら止まらない!
こんな読まされ方をしたのは、宮部みゆきさん「模倣犯」以来かも。
貫井作品は「慟哭」がベストだったけど、これからはこれだな。

まだ興奮覚めやらず状態です(^^ゞ
今日は、愛犬『ナナ』の誕生日。2才になりました。
予定ではナナは、3才過ぎると人の言葉はすべて理解できるくらいめちゃめちゃお利口になることになってます。はたしてあと一年で、劇的に変身してくれるのでしょうか?!(笑)

今月は前半全く読めず、その分後半はわたしにしては最近にないペースで読みふけってました。やっぱり読書は楽しい。
ではでは、月末恒例5月に読んだ本いきま〜す。

★『鏡の中は日曜日』 殊能将之 講談社ノベルス
殊能作品、出すたびにあちこちで話題になっていつも気になってはいるのですが、わたしが読むのは『ハサミ男』以来これが2冊目。
手探りで読み進んでいかなきゃいけない展開は正直最初きつかったんだけど、だんだんそれが繋がっていく快感はやっぱりやめられないものですね。殊能さんお見事。そして驚きもあってすごくよかったんだけど、どうしてもあの『ハサミ男』の驚きと比べてしまう自分がいるのです(^^; それくらい『ハサミ男』には、してやられました。って『ハサミ男』絶賛の感想になってしまった…  

★『スカイ・クロラ』 森博嗣 中央公論新社 
この本はインテリアです(笑) それもすっきりしたモダンなお部屋にピッタリ。さりげなく置いておくだけで絵になるようなとっても美しい本なのです。で内容はとっても不思議な世界が描かれてるのです。物語はとてもおどろおどろしい世界のはずなのになぜかすっきりしてて、文章、言葉もとても素敵で、このピュアでスマートな感覚はいったいなんなんだ、って感じ。でそれがとても心地良いのです。森ファンにはなんともいえない世界かも。ということで、わたしも「好きです」←パクリ(笑)

★『今日を忘れた明日の僕へ』黒田研二 原書房
黒田研二さん4作目にして初のハードカバー作品。
黒田作品は読んでていつも感じるのですが読者にとっても親切なのです。今回も難しい設定なのに混乱することなくちゃんと読むだけでわたしの頭の中にどんどん組立てられていくのです。巧いよな〜、う〜ん、とってもシリアス。ほんと、黒田作品どんどんよくなっていきますね。
そして次の5作目「嘘つきパズル」、もう後書きで大爆笑。ほんとに読んでいいんでしょうか?もしかしてこの本飛ばして「ふたり探偵」読むべき?(笑)

★『紅はこべ』 オークシイ(オルツィ男爵夫人) 中田耕治訳 河出出版 
日記でも書いたのだけど、わたしにミステリのおもしろさを一番最初に教えてくれた本がこれだったような気がするのです(もちろん児童書で)
読めてよかった。すっごく懐かしかったです。

★『ぼく、目が見えなくても富士山をとる〜盲導犬アイリーンとともに〜』 
   伊志井桃雲 ポプラ社いきいきノンフクション
「ナナの本借りてきてあげる」と、小1の次女がわたしの為に学校図書館で借りてきてくれたのがこれ。てっきり動物写真集でも借りてくるのかと思ってたら!(娘は茶色の大きい犬はすべてナナなのですよ(笑))
表紙には目の見えない写真家で著者の伊志井桃雲さんとラブラド−ル盲導犬(アイリーン)の写真がありました(^^;
盲導犬は賢いんだってなんとなく思ってますけどそうなるまでにはどんなに大変か、当たり前なんだけど忘れてることや新しい発見いろいろありました。そして著者の精神力のすばらしさといったら!それに家族との関係も読んでてもう感動しまくり。児童向けなのですぐ読めるし、なのにとっても大事なことがいっぱい詰まっている本です。こんな本を今のうちにいっぱい読んでくれたらなぁ…、って子供はぜんぜん親の思い通りにはならないものなのよね(--;

★『国境』黒川博行 講談社 
おもしろいっ!!!もう大満足の1冊です。
あの『疫病神』コンビが今度は北朝鮮へ!あちこちで評判は聞いてましたがこんなにおもしろいとは!『疫病神』もとってもおもしろかったけどこれはもっともっとおもしろいよん!超お薦め。
なんでこれに直木賞あげなかったんだあ〜〜〜〜〜!って感じ(A^^;;;

★『熱球』重松清 徳間書店 
『熱球』というような文字を見ると無条件に東野圭吾『魔球』を思い出してしまうわたしは大の東野ファン、なんちゃって(^^ゞ
今回は人口十数万、本州西端の港湾都市にして城下町の周防(すおう)市が舞台。そこに主人公、清水洋司、38才が帰ってきたところから物語は始ります。彼は20年前に甲子園予選決勝戦進出、あと1歩で甲子園の夢が叶う…という当時のシュウコウエースだった過去があるのです。
またまたこんな人っていっぱいいるんだよな〜、重松作品だな〜ってしみじみ。

と、ぼちぼち長編も読み始めました。満足、満足。
うぅ、日本はゴールデンウィークというのにいつもに増して仕事に追いたてれてるのは何故?やはりわたしはフランス人だったのでしょうか(頭が変になってます。気にしないで下さい)

ということで、バタバタして日記が続かないのですが一応これだけは月末に書いておこうと思って書いてます。今月は寝る前にお布団の中でゴロゴロしながらしか読めなかったような…あ〜、腰が痛い(^^;

ではでは4月に読んだ本いきま〜す。

★『レイクサイド』東野圭吾 実業之日本社
待望の東野圭吾さん新刊です。―東野圭吾からの新たな挑戦状―、あなたは“真相”にたどりつけるか!?ということでわくわくしながら正座して読みました(嘘) やはり東野圭吾さんはいいのです。大事にゆっくり読もうと思ってたのに読み出したら止まらない。どんどん引き込まれます。はい、やっぱりわたしはたどりつけませんでした。(笑)

★『西の魔女が死んだ』梨木香歩 新潮文庫
ある本屋さんで『最後の3ページ、涙があふれて止まりません』と書かれたポップと一緒に100冊以上の大量陳列がしてあったので思わず手にとってしまいました。上手いぞ、本屋さん(笑)
わたしは、大好きな恩田陸『光の帝国』のようにラスト1行に衝撃&大感動を受けました。いいです。

★『グリーン・レクイエム』 新井素子 講談社文庫
★『星へ行く船』 新井素子 集英社文庫
久々に新井素子さん読みました。読みやすいし、読んでて前向きになれるし元気になれる。『がんばって生きなきゃ!』って思うわたしは単純なんだなと実感。女子高生たちもおんなじ思いを感じながら読んでるのかな?なんて思ったり。同年代なのにリアルタイムで新井さんを読まなかったのが今更ながらに悔やまれます。子供たちに読んでもらいたいから新井素子本棚補充計画スタートです。(って、親が思ってても読まないんだよなぁ、多分。でもいい、わたしが読むもん!)

★『唐獅子株式会社』小林信彦 新潮文庫
4月24日日記参照。こんなの大好き!

★『この島でいちばん高いところ』 近藤史恵 祥伝社文庫 
先日のオフの帰りの車中で読みました。祥伝社400円文庫孤島シリーズの一冊です。このシリーズでは歌野さんの『生存者一名』がおもしろかったです。あ、これも移動バスの中で読んだ記憶が。このように気軽に読める中篇シリーズって何かと便利でいいですよね。また企画して欲しいものです。

と、なかなか長編大作物は読めない毎日ですが、これはこれで楽しい読書でした。
ガハハハハ…、なんでこんなにおかしいのよっ!(笑)(笑)(笑)
20年経ってもおもしろいものはおもしろいんだ!って感心、感激しております。

なんのことかというと、小林信彦『唐獅子株式会社』を再読しているのです。傷心のわたしになんてぴったりな1冊でしょう(こんなんでいいのか?)

出所したら組事務所は「通信社」になっていた。そう、世の中は変わってたのです。大親分は次々いろんなビジネスに興味を示してそれをすぐはじめろと命令。もちろん親分には逆らえない、ということでそこから黒田の数々の苦労がはじまります。もうしっちゃかめっちゃかの大騒ぎ。パロディいっぱいのドタバタコメディで笑える、笑える。わたし達くらいの年齢にはわかるネタ満載で楽しさ倍増ですよん!新潮文庫から出てます。20年以上前に書かれたのに近年でも増刷されてるようで嬉しい限り。

それにしても小説にヤクザ屋さんがでてくると俄然おもしろくなる気しません?普通の常識が通用しないからもうなんでもありになっちゃうからでしょうか?

とにかくこれ、おもしろいキャラがいっぱいですごく楽しめます。笑える文章を読みたい!って思ったら是非(^^)

おぉ!なんと『中島みゆきさん』ネタも登場してる(*^^*)

*****
参観日出席できなくてごめん>娘たち
もう今月はこれ以上読めないと思うからちょっと早めに。
あ〜、お花見行きたいなぁ。春なのになぁ…
今月は川上弘美を読もう!と思ったのです。というのは「センセイの鞄」がすごく評判がいいらしいのでそれを読む前に、と思ったのだけれど素直に「センセイの鞄」を読んだ方が正解だったか(A^^;

ではでは3月に読んだ本いきま〜す。

★『神様』川上弘美 中央公論社 
表題作『神様』は生まれて初めて活字になった小説らしいということでまずこれから。表題作を含む9編の短編集です。なんか不思議な感じの短編集でした。『離さない』に背中ゾクッ! 

★『椰子・椰子』(やし・やし) 川上弘美著 山口マオ画 小学館 
『神様』もなんかつかみどころのない感じがしたけどこれはもうわけわかりません(A^^; 
川上さんの御長男が小さい頃「おやすみなさい」のことを舌足らずで「やしやし」と言ってたのがタイトルの由来だそうです。自分の(川上さん)夢日記から始ったものだとか。半分くらいは実際みた夢を元にしたと、あとがきのような対談(山口さんと)で述べてました。内容がわけわかめだったのでこれ読んでちょっとほっとしました。とにかく「センセイの鞄」は読んでみよ〜っと。

★『黒と茶の幻想』 恩田陸 講談社 
わたしにとっては『ドミノ』以来の恩田作品。やっぱり恩田作品はいいです。読みながら以前読んだ東京創元社の競作『五十円玉二十枚の謎』の恩田陸編が読みたいっ!(もちろんそんなのありませんが)ってすごく思いました。(ミステリ好きにはお薦めです>『五十円…』)本のデザインが京極さんなんですね。上質の恩田作品にピッタリ!楽茶碗みたいだぞ(笑)

★『溺れる魚』 戸梶圭太 新潮文庫 
おもしろく読めました。あのドラマ「トリック」監督の堤幸彦さんで昨年映画化されたんですってね、全然知らなかったけど。主演が椎名桔平と窪塚洋介だなんてちょっと見てみたいかも。

★『星虫(ほしむし)』 岩本隆雄 新潮文庫 
ある日目が覚めたら額にきれいなアクセサリー(?)が。それが「星虫」だったのです。しかもそれはだんだん成長していく…。第1回ファンタジーノベル大賞最終候補に残ったのがきっかけで発売されたということで、ここから壮大なストーリーがはじまります。こんなのも大好きなのです。いいです。

★『カナリヤは眠れない』 近藤史恵 祥伝社文庫
合田接骨院の噂は前々から訊いていたのですがなるほどおもしろいですね。「「身体の声を聞く」能力に長けている」整体師 合田力(ごうだりき)はもちろんその他の登場人物も個性的で楽しめます。これシリーズでたしかあったはず、捜さなきゃ!

★『不安な童話』 恩田陸 祥伝社ノンノベル 
突然見ず知らずの人から「あなたは母の生まれ変わりです」なんて言われたらどうします?そこから不思議な物語が始ります。謎が謎を呼び読みながら不安が増殖されていきます。本を閉じながら「不安な童話」を読み終わったと実感。お見事でした。

★『ギグラーがやってきた!』 ロディ・ドイル 偕成社 
わたしも買いましたよ!「なま楽」で(笑)
ほんと紹介通りの楽しい本です。これから子供達が読む予定。絶対気にいると母は断言できる(^^)v

と今月は8冊。といっても長編は「黒と茶の幻想」だけ(^^; だってみゆきさんの「夜会」見なくちゃいけないし…って最近見る時間がない。3作目の途中で止まっている状態なのです。年度末なんてだいっきらいっだ〜!
もう今月は本読む時間とれなそうだから、今月は早めに…と思ったらもうあさっては3月じゃありませんか!全然早くないやん(^^;
ではでは2月に読んだ本行きま〜す。

★『定年ゴジラ』 重松清 講談社 
またまた出ました、重松作品。これは7つの短編からなる連作短編集。定年後の山崎さんが住むニュータウンくぬぎ台が舞台で、そこで起こるいろんな出来事が山崎さん家族中心に描かれてます。今回も日本中にはこんな方々いっぱいいるんだろうなぁって思いながら読ませていただきました。やっぱりいいよなぁ>重松清作品

★『五人姉妹』 菅浩江 早川書房 
とっても綺麗な本です。菅さんといえばわたしは『永遠の森 博物館惑星』なのですが、これはその続編も含めて未来世界SF作品短編9編が収載された短編集です。それぞれみんないいんだけど、中でもわたしは「箱の中の猫」が1番好き。すごく切ないんだけど、こういう感じがまたすごくいいのよね〜

★『ビタミンF』 重松清 新潮社 
あの直木賞受賞作品です。
これも「見張り塔からずっと」同様表題作はありません。人の心にビタミンみたいに作用する小説があってもいいだろう…ということで自然界にないビタミンFを7つの短編で作られたそうです。このFは、例えばFight(みゆきさんの歌に「ファイト!」といういい歌があるんです!)、Father、Family…とそれぞれいろいろなテーマで書かれてます。でも結局はすべてFictionのFかも…って著者が後書きで述べてます。
音楽同様あなたの「お話」(物語)にはすごい力があります。これからもついていきますよん(^^)v

と今月は3冊だけ。読みかけのは4冊くらいあるんだけど、ってそういう読み方してるから反って進まないのかも(f^^; ついついあれこれ読みたくなるのよね…。来月は待望の東野圭吾さんの新刊も出るようだし。これはすっごく楽しみ!!!

あ、ついでに書いとこーっと。
天童荒太『永遠の仔』、菅浩江『永遠の森』、そして東野圭吾『片想い』を心の中で『(永遠の)片想い』と勝手に決めて(なんでそうなるかは読めばわかりますよん、これがまたいい作品なのです)、これがわたしの【永遠ベスト3】なのです。超お薦めです。
これから毎月終わり頃に、その月に読んだ本を健忘禄がわりに書いてみようと思います。今月はネット日記はじめたせいもあってかあまり読めなかったかも(^^ゞ では、1月に読んだ本、行きま〜す!

★『五体不満足』 乙武洋匡 講談社
ず〜っと前から本棚にあったんだけど、やはり小説好きなのでついつい他の本にばかり手が伸びてしまってなかなか読めずにいたんだけど、やっと読めた!って遅過ぎ?(笑)振り仮名があるから是非小学生の娘にも読んでもらいたいとは思ってるけど読むかなぁ…(A^^;

★『クラスの動物園』ジル・チャーチル 浅羽莢子 訳 創元推理文庫
翻訳物はめ〜ったに読まないわたしがはまってるシリーズがこれです。未亡人主婦ジェ―ンとご近所親友主婦シェリーの2人が殺人事件を解決?していくコージーミステリーの人気シリーズ第4段。今8冊でてるんだけどわたしが読んだのは、1と4と6と7(A^^;; ちゃんと順番に読んだ方が家族の成長物語もあって絶対おもしろいとは思うけど、なかなか古書店で見つからなくって(f^^;  でも1話完結だからご心配なく。今まで読んだシリーズ、すべて読みやすいしおもしろいけどその中でも今回は特におもしろかった!

★『クリスマスのぶたぶた』 矢崎存美 徳間書店
『ぶたぶた』シリーズ4作目。こんどはサンタさんです。次は何かな?とまたまた楽しみです。みなさんも是非『ぶたぶた』さんに出会ってくださいね〜、絶対はまりますよん!
(『五体不満足』のようにすべて振り仮名をつけてくれたら子供達も絶対読むのになぁ、残念だわ>コミック『ぶたぶた』シリーズ(宙出版より発売中))

★『見張り塔からずっと』 重松清 新潮文庫
出ました、重松清さん!(笑) やっぱりいいですね〜
「カラス」「扉を開けて」「陽だまりの猫」の3作品が書かれてる短編集なのですが、見てわかるようにその中に表題作はありません。作者自身、確信犯でこういう題名にしたのだそうです。作者自身が目撃者でありたいと思うことからこのタイトルになったそうです。今回は『ナイフ』『エイジ』のような読後感を期待してはいけません(笑)『扉を開けて』なんて恐怖小説の特集の中の1編としてとある雑誌に掲載されてたそうです。といってもホラー苦手なわたしでも大丈夫だからご心配なく。やっぱり重松清はいい!と再確認。これからもよりたくさんの人に重松清作品の【目撃者】になって欲しいです。

ところでこの日記の右上に宣伝?で本のタイトル出ますよね。この中の『都立水商』はおもしろいらしいです。先日いつも利用するネット通販『なま楽』で注文したら品切れ。ここも送料無料で便利ですよん、ってはりあってどうする(笑)わたしもいずれ是非読みたいと思ってます。
ミステリでは貫井徳郎さんデビュー作『慟哭』は超お薦め!実はみゆきさんにも「慟哭」という曲があるんですよ。工藤静香さんも歌ってましたがやっぱりみゆきさんが歌ってるのがいいな。わたしいままで「慟哭」の経験なんてないかも…、って忘れてるだけかな?

で、わたし本読むのが大好きなんです。で昨年読んだマイベスト10をあげてみたいと思います。100冊くらいしか読んでないのに10冊に絞るのが大変。みんなおもしろいんだもの、ということで順位はつけられませんでした。ま、上にある方がより好みかなって感じで。ではいきま〜す(^^)/

☆『片想い』 東野圭吾 文藝春秋 
東野圭吾さんの大ファンなのです。今回もすばらしかったです。相変わらずファンの期待を裏切りませんね。これからもず〜っとついていくからねっ!

☆『模倣犯(上)(下)』 宮部みゆき 小学館
やっぱりすごいです。寝るの忘れそうでした。家事&仕事そっちのけで(おいおい!)2日で一気読みでした。映画化決定だとか。ますます多くの人に読まれるといいなぁ。
 
☆『ナイフ』 重松清 新潮社 
1997年にでてたのですが、やっと巡り合いました。なんで今まで読まなかったんだ>重松清。これ1冊ではまりました。短編集なのですがこの中の「エビスくん」がもう最高。今年は重松清さんおっかけます。

☆『ぶたぶた』 矢崎存美 徳間ディアル文庫
発売された当時結構話題になってたのにまだ読んでなかったのです。文庫化されたのをきっかけに読んでみると、もう最高にいいっ!もっと早く出会うべきだったわ。今シリーズ4作出てますが全ていいです!でもってコミック化もされました。ますます人気者になって欲しいです>山崎ぶたぶたさん

☆『十二国記シリーズ』小野不由美 講談社X文庫
これも話題の小説。やっと読み始めました。今のところシリーズで10冊くらいあるんだけどすべておもしろいからまとめてしまいました。興味ある人はまず『月の影 影の海』(上)(下)』からどうぞ。凄い世界がまってます(^^)v

☆『ハリーポッターとアズカバンの囚人』J.K.ローリング著・松岡祐子訳 静山社  
やっぱりおもしろいハリーポッターシリーズ。すっかりはまっております。1巻より2巻、2巻より3巻とどんどんおもしろくなっていくから凄いよね。売れるはずだわ。先日本屋さんで1巻の版数見たら400超えてたぞ(^^;

☆『氷点』 三浦綾子 朝日新聞社
20年前に読んではまってました(笑)。昨年ドラマ化されてたので再読。やっぱりいいです。当時は陽子の気持ちで読んでたのに、今回は陽子の母親の気持ちで読んでました。知らない間に時はやっぱり流れてたのね(A^^;

☆『ドミノ』 恩田陸  角川書店
恩田陸さんも大好きなのです。昨年は他にも『上と外(1〜6)』もすごくおもしろかったし、他にもいっぱいお薦めはあるんですが今回はこれを。恩田陸作品じゃないみたいだけど、ま、いっか(笑) 恩田陸作品の中では『光の帝国』がマイベストです。これは最高にいいですよ〜

☆『少年たちの密室』 古処誠二 講談社ノベルス
これもすごかったぁ!これ読んで古処さんにもついて行く!(こればっかり)と思いましたよ。これからの作品にも期待してます。はやくこの人のハードカバー作品が読みたい。

☆『ささらさや』 加納朋子 幻冬社 
え?もう10冊目?ということで、やっぱり加納朋子さんはいれなきゃな。大好きなんですよ。だから他にもいっぱいあるんだけど最後にいれておこーっと。

と、その時の気分で選んでみました。他にもあれもこれもおもしろかったのになぁ。明日選ぶと変わってる可能性大(A^^; ということで機会があればみなさんもいかがですか?すべておもしろいですよ〜、ってわたしの趣味めーいっぱい入ってますが(^^ゞ

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